前回記事より続き
日大アメフト部事件は何故起きたのか - 100年ライフの生き方
勝つか、負けるか、
スポーツの世界に限らず、どの世界でも勝敗はあります。
テストの成績順位
大口の契約を獲れたか逃したか
ライバルと自分、どちらがあの娘のハートを射止められるか
そして負けてしまうと、失望・喪失感にさいなまされ、人生が嫌になってしまう。
でも次の日には、もっと素敵な女性と巡り会えるかもしれない。
悪い成績だったとしても、それをバネとして更に頑張れば、その次はもっといい結果を残せるかもしれない。
勝つか負けるかは、その時の結果。
長い人生はどう転ぶわからない。
話は少しそれますが、宝くじで高額当選した人は、その後幸せな人生を送れているのか。そんな追跡調査がアメリカで行われたところ、元の生活レベルに戻ってしまった人が大半だそうです。
一度高いレベルになってしまったので幸せがどうかだと、本人たちは不幸と感じていることでしょう。
幸せはいっときのもの、
そして不幸せもいっときのこと。
人生山あり谷あり、楽ありゃ苦もあるさ。
なのに人は負ける事、失敗を恐れる。
なぜか?
恩師が、上司が、マスコミが責め立てる。
親も責める、友人からも孤立することも怖いです。
今回の日大アメフト部事件は、そんな心理が当事者たちの中にはあったのだろうと思います。
当の選手本人は期待された有望な選手だったと聞きます。しかし外されると言われた。外されたくない、
やるしかない。
監督コーチも有力チームの指導者として結果を残さなければ今の地位と収入を失う。結果を残すためにはなりふりかまってられない。道を外れてしまうことさえも、
やるしかない。
日大アメフト部の最近の成績がどうだったか把握してませんが、監督コーチ陣にあせりがあったのだと推測します。
スポーツの結果は大学の人気に繋がり、人気があれば受験者も増え、大学としては大きな利益になります。
「たかが部活」なのに
「身心を成長させ楽しむためのスポーツ」なのに
スポーツの商業主義とも繋がりますが、
全てのことが、損得や勝ち負けだけで判断されがちな、そんな社会になってきてしまっていると。
今回の事件から痛感しました。