先日、ワークシフトの書評で少し触れましたが、シンプルで合理的な、北欧のビジネス・ライフスタイルについて書かれている、この本を読みました。
フィンランド流 社長も社員も6時に帰る仕事術
https://www.amazon.co.jp/dp/4413037529/ref=cm_sw_r_sms_c_api_i_L4vbBbBZ40TJ3
この本の中で、参考になったのは職場の「ネットワーキングスペース」という発想。
自然に人が集まるスペースをつくり、他部門の人と、アイデアの交換、仕事の進み具合の話など仕事の話をしたり、送別会のような職場のちょっとしたパーティを開催したりと多目的に使う。
最近思うのは、日本の企業では当たり前とされてきた部署ごとの会議や、居酒屋などにみんなが集まって行われる歓迎会や送別会、こういった集まりは時代遅れになってきてしまっているという事です。
部署の会議などで行われる定例の報告は自分の番以外ではただ待っているだけで非効率だし、業績などは誰でも見れるように公開しておけば会議の場でわざわざ共有する必要もないでしょう。
ちょっとした相談なら前述のネットワーキングスペースを活用して短時間に済ませてしまうのが合理的だし、しっかりとした議論が必要な場合のみ会議を開けばいいと思ってます。
あと歓迎送別のための集まりは、たとえばネットワーキングスペースを活用して昼間に行うほうが今の時代にマッチしていると思います。
飲み会となると、どうしてもアルコールが入って色々な過ちも起きますし、若者や女性たちはそういう場は好きではないので参加率も低くなってます。(実際、そういった大規模な飲み会ほど、喜んで参加している人の率は低いと感じています)
フィンランド流は、昼食や夕方の時間帯に、ノースピーチ・ノー乾杯・途中参加途中退出も自由の会を設けられていると書かれてますが、いいアイデアだと思います。
型にはめ過ぎず、自由な雰囲気の会合を開く事で、ハラスメントに怯える殺伐とした人間関係を、気軽な人間関係に変えていく事ができるのではないでしょうか。
最近はあまりないでしょうが、喫煙者が集まるスペースが、これに近いスペースだと思ってます。休憩しながら他部門のの人と情報交換がされているのをよく聞きますので。ただし非喫煙者は入りたくないですからね、、。
あと、この本を読むと北欧信仰が強まりますね。
行ったら行ったで税金高けえ!と悲鳴をあげることになると思われますが。