注目されるような事件、特に悪者が明確な事件が起きると、世間は一斉に叩きます。
それはもう、親の仇かというぐらい。無関係なSNSの民たちも、マスコミも、挙国一致体制で。
昼のワイドショーに至っては司会者がしたり顔のコメンテーターを煽り、何十分も延々と叩きます。昼休みにテレビで見かけるのですが、まだやってるんかい?!とツッコミをいれたくなります。
(ちなみに、、、、こういった注目されやすい出来事があると、それ以外の大事なニュース隠すように、報道されまくる、、こともありますが、この話はまた)
そういった事件が起きた時に、私は、
なぜこの人たちはこんな事をしたんだろうか?
と一歩引いて見るようにしてます。
まずは事件について。
先週ぐらいから取り沙汰されている日大アメフト部事件。
「ある選手が反則タックルで相手チームの選手を負傷させました」
これだけしか書かないと、よくありそうな話ですね。プロ野球でも危険球とかありますし、サッカーでも反則覚悟でタックルすることはあります。
事が大きくなった理由は二つあると思います。
一つは反則タックルがあまりにあからさまで、そしてあまりに危険、場合によっては死に至らしめる激しいものであった事。YouTubeでその様子がどんどん拡散したことも、拍車をかけました。
もう一つは反則タックルについての説明と謝罪の仕方があまりにお粗末であったこと。日大アメフト部からは、言葉が行き過ぎた指導でした、選手があんなことまでするとは思いませんでしたの一点張り。相手の大学は納得しないし、負傷させた選手本人が決死の覚悟で真実と思われる事を語っても、日大は正面からは認めない。(2018/05/24現在)
事件はまだ収束しておらず、今後どうなるか分かりませんが、日大アメフト部、および日大は大きくブランドイメージを下げてしまうのは避けられないでしょう。無関係の学生たちは、いい迷惑です。
さて、この事件は、なぜ起きたのか。
一歩引いて、みていると、大きく三つの問題があると思います。
1)勝つか、負けるか、それしかない、社会科学的な原因。
2)スポーツ商業主義という資本主義社会の課題。
3)子供の教育問題。
次回、それぞれについて、書いて行きたいと思います。