あれは大学生の頃だったか、社会人になってからか、
よく覚えていないが、最初の村上春樹ブームが私に訪れた。
世界の終わりとハードボイルドファンタジーから始まり、
そして村上朝日堂。
村上朝日堂は、いわゆるエッセイだが、
小説とはちがった村上春樹の飾らない文体と
安西水丸さんのイラストが相まって非常に読みやすい作品でした。
何度も読み返しては楽しんだ覚えがあります。
そして今年、村上春樹の作品を全て読みきるキャンペーンを個人的に開始。
読書習慣が途絶えていた時期の、海辺のカフカ、ねじまき鳥クロニクル、1Q84、騎士団長殺しといった大作を読みつつ、中短編、エッセイも全部読み切ろうと。
集中的読んでいると、村上春樹の人となりが随分とわかるような気がしてます。
権威的なものとは距離をおき、作家以外の様々な職業も経験し、音楽とランニングとヤクルトスワローズを愛し。
ふと自分も同じような思考になってくる、というか、そういう思考が身についていることに気づく。
若い頃に読んだ村上朝日堂の影響が大きく残っているのかもしれないなと思いつつ、ちょっと疲れたときにまた読んでいる自分がいます。