昔読んだつもりでしたが、読みきれてなかったのかなあ。
冒頭の部分は覚えているんですが、中盤以降が記憶にない、、、。
村上作品の根底には常に「孤独」がある。
この作品についても同じように孤独が常に横たわっている。そんな感想です。
ワタナベも、直子も、緑も、レイコも、永沢さんも、ハツミさんも
孤独を抱えながら、生き抜いたり、生き抜けなかったり。
人は常に孤独と戦いながら、生きていかなければいけない。
ワタナベと緑には生き抜いていってほしい。
さて、相変わらずですが、この作品にも完璧無比な人間が主人公の近くにいます。
そんな完璧無比な永沢さんの珠玉の言葉です。
「俺の言う努力と言うのはそういのじゃない。努力というのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」
「自分に同情するのは下劣な人間にやることだ」
かっこよすぎです。