少し前の話ですが、どこかの家電メーカーのCMで「暮らしに足し算」というキャッチコピーがあった気がします。
日本の大手家電メーカーは、よりシンプルな機能に絞った低価格品に売り負けないように、色々な家電に付加価値として「無駄に」多くの機能が追加し、その分価格を引き上げて販売してました。
少し前によくあったのが、スマホ連動機能。
今でいうところのスマート家電っぽいですが、特定のスマホとしか連動できなかったり、スマートでもなんでもなくて、ただ自社製品に引き入れるためだけの機能だったという。
まあそれでも魅力があれば良いのですが、冷蔵庫や洗濯機をスマホと連動させてどうするのか?未だに使い道が分からないです。
他にも、テレビのリモコンは無駄なボタンがだんだん増えるし、ボタン操作するたびに電子音やら声やらが煩く鳴るし、、足し算されすぎじゃない?
そんな路線に向かっていくとどうなるかは、今の家電メーカーの状況を見ればお分かりかと思います。
さて、今や世界一の企業価値を持つ企業となったアップルは「引き算の美学」を社内教育プログラムに入れているとか。
「アップル大学」は引き算の美学を教える|メンズファッション、時計、高級車、男のための最新情報|GQ JAPAN
iPhoneを開発するときに、スティーブ・ジョブズは文字入力のためのキーパッドをデバイスから「引き算」するためにタッチパネルでスムーズに文字入力が出来るように考え抜いたとか。
そんなコンセプトが世界中の人に受け入れられて、今のアップルの隆盛があることを考えると、その製品に本当に必要なことは何かを考えぬき、無駄な機能を省くことで良い商品は創り出せる。そういうことだと思います。
暮らし方についても、ミニマルなライフスタイルが広がってきてます。自分たちが必要なものを必要だけ所有する。
たまにしか使わないビデオカメラ、お客様用の布団、着物などはレンタル、車や自転車はシェアリング、部屋には無駄なものを置かない。
私もそんな暮らしをしてます。部屋の中は空白だらけで殺風景です。読書、音楽、筋トレ、勉強、やるべきことに集中出来ることを実感してます。
暮らしに引き算、オススメです。
追伸
一番この引き算が効果があったなと思ったのはテレビですね。テレビ番組は足し算だらけで疲れちゃいます。写真はまだ辛うじてテレビがあり、自転車もあった頃。