- 作者: 五十嵐泰正,開沼博,稲田七海,安藤光義,大山昌彦,沼田誠,帯刀治,小松理虔
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2015/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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アマゾンを眺めていたら目に入ったこの本について。
常磐線沿いに住んでいたものとしては、聞き捨てならない内容説明が。
東京の〈下半身〉を見よ!
誰が下半身やねん!と。
ただ思い当たる節がないではない。
東京の下町、足立、荒川を抜けて、日暮里と千住を抜けて、チバを抜けて、そして茨城だっぺ。
下半身と言われても致し方なしかと妙に納得。
あまり関係ありませんが、取手を過ぎ、常磐線の車内はしばし照明が消えます。
この「儀式」は、直流から交流に切り替わるタイミングで起きますが、これが常磐線だなぁと昔から思ってました。(今はないのかな?)
さて説明文の続きにある「言葉なき地方」。
強く主張はしないけど、苦悩しながら、耐え忍びながら「生き延びよう」とする地方都市の姿をかき立てます。
──大都市を下支えする〈言葉なき地方〉が下り坂をしたたかに生きる姿から、
この国の「明日」を考える。ノンフィクション社会学が描く都市-地方論の新地平。
ある意味、常磐線沿いの街は、日本の地方都市の未来を先取りしたのかもしれません。
どこの沿線よりも先に、中途半端な繁栄からの衰退が訪れている常磐線沿いの都市に日本の未来を見ると言うのは、あながちアオリ文句とは思えない。
常磐線沿いの都市の、繁栄、衰退、そして未来に皆さん注目してほしいものである。
それにしてもこの本読みたいな。。。