親というものは本当にそんな存在だなぁ。。
でも同時にとても幸せな役割だなぁ。。
そんなことを実感させてくれる一冊です。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: 文庫
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まず、とにかく、泣けました。
父親ヤスさん、息子アキラ、一つの父子家庭の物語です。
ある理由で母親は早逝。幼馴染の家族、近所の顔馴染み、仕事仲間、そんな仲間に囲まれて二人は成長していく。激しくぶつかり合い、時に甘やかし、不器用に。
最近、子供との距離感に悩んでいたので、心に沁みました。
海雲和尚の言葉。
親は「海」にならなければいけない。
悲しみと言う雪がどれだけ降っても、それを黙って、知らん顔して呑み込んでいく海にならないといけない。
そして、子供に寂しい思いをさせてはいけない。
頑張って親、つづけていこう、そう励まされた一冊でした。