FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
承前
「いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいる?」
・A 20%
・B 50%
・C 80%
アフリカとかまだまだ電気も届いてない所ありそうだから、まあB:50%ぐらい?
「低所得国に暮らす女子の何%が初等教育を修了するか」
・A 20%
・B 50%
・C 60%
低所得国だとA:20%?よくてB:50%かなあ。
正解は、、、
いずれもC。
こんな感じの質問を、TEDにきているような知的な人々でさえも、「チンパンジー」の正答率(ランダムに回答するので正答率は33%)に負けてしまう。
世界は我々が思っているよりも、良い方向に進んでいる。
そんな事実=Factをしっかりと見極めるために、人間のもつ10の本能を理解し、正しく世界を見えるようにならなくてはいけない。
この本はそんなメッセージが含まれています。
10の本能とは
- 分断本能
- ネガティブ本能
- 直線本能
- 恐怖本能
- 過大視本能
- パターン化本能
- 宿命本能
- 単純化本能
- 犯人探し本能
- 焦り本能
読み進めていくと、ハンス・ロスリング自身の失敗した経験から学んだこともあり、非常に切実感があります。
細かい内容は、また別の記事で触れたいと思います。
Gapminder
彼(正確には彼の息子オーラ・ロスリングとその奥様アンナ・ロスリング・ロンランド)は「Gapminder」という組織を立ち上げ、正しく世界を見るための手助けをしようとしています。
その中のToolの一つ「Dollar street」
収入や生活レベルから、4つのレベルに分けて、こういった区分けですというのを写真でわかるようにしています。
以下はレベルごとのベットの違いを写真で表したもの。
非常にわかりやすい。
ちなみに先進国・発展途上国という区分けはこの本では否定されています。
同じ国でも、収入や生活レベルが違ってきている中、そういった分類は適切ではないということだそうです。
読み終えて
本の内容およびそこから感じたことは、また別の記事で触れたいと思います。
「世の中で常識として通っている事が間違っているかも知れない」
「自分が10の本能によって間違ってしまっているかも知れない」
そんな事を気づく一助となる本だと思います。
なおハンス・ロスリングはこの本が出版される前に、残念ながら亡くなられてしまったようです。
RIP.