湊かなえさんの「告白」
一気読みしました。
人間の抱える「負」の感情満載の展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。
六章立ての構成、違った人物がかわるがわる一人称で語り、物語は進んでいきます。
(一と六は同じ人物)
同じ出来事が違った側面から語られる事で、それぞれの感情の相手への伝わり方の違いが浮き彫りにされます。
完全な共感というものは人間同士ではあり得ない。
本当に人間って難しい生き物だなと感じます。
正直読み終わってもあまりスッキリしない、モヤモヤが心の中に残ってしまう作品ですが、こういうのが人間、という事なのでしょう。
落ち込んでいるときにあまり読まないほうがいいと思いますが、オススメの作品です。