最近贔屓にしている作家「橘 玲(アキラ)」さんの著書「上級国民/下級国民」を読みました。
人間とはどういう生き物であるか、
現代社会がどう言った方向に向かっていくか、について綴られています。
中身を簡単にまとめると「この『知識社会』では人々の格差は広がり、分断が進んでいく」という残酷な内容。
知能、見た目、体格、人種、生まれた国、実親を含めた先祖、
こう言った属性によってある程度人生は決まっていってしまう。
個人的には、学べる環境を整えれば、人はどうとでも変われるのではどうと、と思っている人なのですが、
そんなものは浅はかな考えだなと思い知らされました。
じゃあ一体、「持たざる者」はどうすれば良いのだろうか?
ちょっと絶望しちゃいますが、未来に向けての行動を考える上で、
こう言った事実を知っておくことは
必ず役に立つと思ってます。
この作品の最後は、こんなフレーズで締め括られています。
Bの地点まで至れば、もはやどんな人間もテクノロジーを理解できなくなり、機械(AIロボット)は勝手に「進化」していきます。
そうなれば「技術」と「魔術」の区別はつかなくなり、知能は意味を失って知識社会は終わることになります。
リアルに人間対機械の時代が来るのだろうか。。。