仕事の内容に関連があるので、読んでみました。
物流危機の原因のひとつである、トラック運転手が稼げなくなった理由をなんなんだろう?
という疑問がずっとあったんですが、規制緩和・自由化が引き金になっていたという事かと納得。
生活に関わる業種=エッセンシャルワークについては、何でもかんでも自由化すればいいってもんじゃないってことですかね。
まあ当時は物流がエッセンシャルな業種にあたるとは思われていなかったためだと思いますが。。
これから十年程度で、物流が直面している課題をクリアしていくことが国家的な課題になると思います。
特に大事なのは「働き手が消滅」していくという課題。
女性や外国人の活用の話もありますが、根本的に人手をかけなくても物を運べるようにする必要があると思います。
そのためにできそうなことは、
①デジタル技術の活用による、自動化省力化。
これは自動運転技術が重要となるでしょう。世の中を大きく変える事になるので、抵抗も多いと思いますが、ここを乗り越えないと日本の未来は無いと言えるでしょう。
(多分、東南アジアなど新興国のほうが進んだ考え方をもっているはずです)
②作業負荷の軽減
私の知りうる限り、出荷元や配達先の無茶や要望のしわ寄せは全てトラック運転手にのしかかってます。そんな大変な事やってくれてるの、、、と感じることもしばしば。
運輸業界だけではなく、関連する製造業・流通業が協力し合って解決していく必要があるでしょう。
あとは、無駄を無くす、無理をさせない事も大事。例えば梱包形態を統一して自動で積んだり下ろしたり出来る技術を導入するような仕組みを変える必要も出てくると思います。
物の流れは経済活動の血流と言えます。
血行不良が治らないと、日本の体は良くならないと言うことを理解していかないといけないと思います。