地理については、かなり詳しいつもりですが、
それぞれの国がどういう歴史的な背景を持って、そこに住む人がどういう考えを持っているかはあまりよく知りませんでしたので、勉強のために読んでみました。
内容は、高校生(中学生?)向けの特別授業のもので、
さすが池上さん、わかりやすかったです。
今回読んだ「イギリスとEU編」と「インド編」で心に残った部分を振り返ります。
「イギリスとEU」
・イギリスは、まずはその「連合王国」という国の成り立ちから理解してませんでした。4つの国の間には格差と意識の差が大きいというのがBrexitに大きな影響を与えたという点は初耳でした。日本だと首都圏とその他って感じですかね。
・「階級」があり、国民もそれを受け入れているということ。(公爵とか男爵とか)
日本も皇族という身分がありますが、ごくごく限られたもので、あまり意識してませんが、イギリスでは「階級があって当たり前だけど、階級に上下はない」というあたりが歴史の深さを感じます。
・「ノブレスオブリージェ Nobless Oblige」というう考え方。
"ノブレス・オブリージュ”とは19世紀にフランスで生まれた言葉で、財力・権力・社会的地位を持つ身分の高い者には、それに応じて果たすべき社会的責任と義務があるという道徳観念
元はフランスで生まれた言葉だそうですが、イギリスの王族は戦争に行って最前線で戦う、王族たるものの務めである、というあたりは、ヨーロッパ諸国の精神的な成熟の現れでしょうね。
あと「ファイブアイズ」という枠組みがあるというのも初耳でした。
かつてイギリスに支配下にあったアングロサクソン系の国々の連携の取り組みだそうで、
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドそしてイギリスの五カ国。
こう言ったあたりもイギリスの偉大さを感じるところです。
「インド」
近いうちに世界一の人口国にになることが確定の大国。
カレーと象と宗教の国、、というステレオタイプな考え方から脱却する事ができました。
・日本とインドのつながりの強さ
・インドの教育
・地政学上のリスク
などなど気になる点が多々ありました。インドも目が離せないな。。
ところで仏教徒ってインドにはほとんどないんですね。ヒンズー教徒が一番多い。
このシリーズには、他もいろんな国のものがあるらしいので学んでいきたいと思います。