100年ライフの生き方

100歳までピンピン生きてポックリ死ぬ。キャリアコンサルタント&ファイナンシャルプランナーの資格をベースに社会の役に立てるように生きたいです。

今年の賃上げ

皆さんが所属する組織の賃上げはいかがだったでしょうか?

 

私のところは、アメリカ発のインフレの波もどこ吹く風、いまいちでした。

なんか賃上げ交渉にかなり弱腰な状況でして。。。

 

「日本人の給料はこれからも上がりそうにない」と英経済紙が考える理由 | 岸田首相は賃上げに前のめりだが… | クーリエ・ジャポン

 

日本で賃金が上がらないのは、政府も労組も“真の問題”に目を背けているからだ | 「デフレマインド」と「コロナ不安」だけじゃない | クーリエ・ジャポン

 

クーリエジャポンのこれら一連の記事に書いてあった「真の問題」というのが、

 

経営者に言わせれば、賃上げ分をそのまま消費者に転嫁するのを不可能にしているのは、日本社会に深く根をおろした「デフレマインド」だという。日本の飲料大手キリンホールディングスの磯崎功典社長は、本紙の取材に次のように答えた。

アメリカでは、人件費の大幅な上昇を含むインフレコストがすべて商品価格に転嫁され、小売もそれを当然と受けとめます。オーストラリアや他の国でもそう。ところが日本ではそうならない。まったく不思議なことです」

「サービス連合事務局長」の石川聡一郎は、サービス産業でも状況は似ていると話す。石川は、長引くデフレマインドがホテル経営者に客室料金の引き上げを躊躇させ、結果的に従業員の賃金も据え置かれてきたと指摘する。

 

これは本当にそうで、

国民も安いものに飛びつくし、

値上げすれば「悪い」ニュースとして取り上げられるし、

で、インフレを悪として捉えるマインドが本当根深いなと感じます。

 

ただ私が思うに本当の問題は、

労働者にデフレマインドを根付かせてしまった、

「日本の企業の経営者のデフレマインド」なんだと私は思います。

 

インフレを容認できるようにするためには、まず賃金を上げなければならないのですが、そのためには企業の経営者が賃上げを踏ん切るしかない。

 

ただ多くの企業の経営者は、

前述のキリンHDの社長のように「日本社会のデフレマインド」を言い訳にして、

「自らにはデフレマインドは無い」ように振る舞っているんですよね。

 

今年の春闘の中では、トヨタが交渉もせずに賃上げを容認したのがニュースになりましたが、これはデフレマインドを吹き飛ばさなければ、自らの売り上げの伸びも見込めないというトヨタ自動車の経営陣の焦りから来ているものと感じました。

 

www.nikkei.com

 

コスト上昇に困っているなら、思い切って賃金も商品価格も値上げして、デフレ局面から脱する。

そんな変えていく姿勢を明確に打ち出せる行動力が今の経営者には求められているものと私は思います。