先日ネットで見かけた↑こちらの記事。
スバルの水平対向エンジンといえば、車にちょっと詳しい人なら「左右対称・低重心・低振動で良いエンジン」というイメージを持ち、多くのスバルファン(スバリストと言います)を魅了する技術なんですが、それが「呪縛」になっているというのが冒頭の記事の内容です。
しかもスバルのディーラーがそれを記事としてまとめているという点がポイントです。
「いいエンジン」というイメージがスバルファンには根強く残り、また経営陣もそのイメージを捨てることができずに変化できない。
スバルに関わっている人は皆んな「アレは問題だ」ということを知っている。
しかしやめられない。
過去の成功体験の呪縛というやつですかね。
紹介した記事には、同じく水平対向エンジンにこだわりを持っていたポルシェを引き合いに出しています。
引用
ポルシェは、長らく水平対向エンジンを技術的象徴としてきました。ただ、ポルシェが常に優先するのは、伝統ではなく、モータースポーツでの勝利です。勝利の蓄積こそが、ポルシェというブランドを築き上げてきたからです。
<中略>
結局の処、水平対向エンジンであろうと無かろうと、勝てばよいのです。V型4気筒であろうと、BEVであろうと、モータースポーツで勝利すれば、そこに新たな伝統が誕生するのですから。重んじるべきは、伝統に束縛されることではなく、勝利のために常に革新を恐れないことです。
引用終わり
「水平対向エンジンでの成功」という呪縛に囚われ、変化できなかったスバル。
「勝利」という目的のために常に変化していったポルシェ。
この対比が非常に印象的でした。
私もメーカーに勤務するものとして、本来の目的を見失っていないか、常に自問自答していきたいと思います。