デザイナーとして独立したが、家族の関係で農業(苺づくり)に足を突っ込む事となった主人公。
苺づくりに取り組んでいくことによって、家族との関係や、家族の問題が、解決されていく、、、と言うファミリーストーリー。
ほのぼのした雰囲気のストーリーで結末も心温まる良い作品でした。
この作品を通して、日本の農業について考えないとなあと感じたのは作品中の以下部分。
農業を取り巻く施策や組織やシステムに問題があるのは明らかだが、それが変わるを待っていたら、いまや平均年齢が65歳を超える農業従事者は、死に絶えてしまうだろう。
(中略)
「農家にはお客様が足りない」
たいていの農家には、自分の作る作物を食べている消費者の顔が見えない。「生産者の顔が見える作物」はあっても、その逆はない。出荷所へ持っていき、既存の流通ルートへのせる一見、合理的な(ある意味ラクな)システムが確立しているからだ。
(中略)
作物という自分の「商品」を消費する「お客様」が何を求めているか、どうすればもっと売れるようになるかはあまり考えていないように見える。
同じ時期にどこかの新聞で「メルカリと野菜を売る農家」の話題を目にしたが、農協を通して、流通にのせ、スーパー店頭に自分の商品を並べるよりは、お客様とのダイレクトにやりとりができるメルカリという仕組みを活用するのもひとつの手かなとは思います。
メルカリではない、農作物に特化した輸送品質や品質管理面が保証できる売買の仕組みが構築できると、もっと改善できそうな気がするな。。。ビジネスチャンス?
農業というのは、尊い仕事ではあるが、生産性を向上させないと先行きは苦しいでしょうね。しっかり考えるべき課題があると、今回のストロベリーライフを読んで気づかされました。