なぜテレビを見なくなったか。
一つは商業優先主義。
少しでも高い視聴率を得るために、中途半端な時間にに番組を始める。
「この結末は番組の最後で!」と視聴時間をひっぱる。
CMあけに、CM前の映像を繰り返す。
自局の他の番組の宣伝だらけ。
わざわざ受信料を奪っていく国営放送までも視聴率にこだわる。
勝利の期待の持てないスポーツの試合でも、いかにもチャンスがありそうに盛り上げ、視聴率を稼ぎ、そして負けたらスポーツ選手を扱き下ろす。
どれもこれも公共の電波を使って放映するには、質が悪すぎる。
もう一つは内容の陳腐化。
司会者、コメンテーターが、その時に「扱き下ろしたい」ネタを取り上げて、あーでもないこーでない。そして何も残さない。
旅行、グルメ、動物、罪のない事柄を取り上げて、どうでもいい感想を言い合う。
どうでもいいクイズで頭の良さや知識を競うあう。
スポーツ選手と子供が競う。
小説やもんがを原作としたドラマ。
昔はもっとさまざまな切り口で番組作りをしていた。
なぜそれができないのか?
下手に新しい切り口で番組を作ると、軋轢を産んだり、批判されたりする。
たとえそれが、ごく少数からの声だとしても、そういったことを嫌がる。リスクを嫌う。
視聴者のためではなく、自分たちテレビ業界のためのテレビ番組。より多くの視聴率と多くのスポンサー収入を得るため。
そういったことが見えてしまって、まったく見る気がなくなってしまいました。
テレビが好きだった者として、今のテレビ業界のそういった状況は寂しい限りです。
変えられるのだろうか。変えられますよ。