村上春樹の比喩表現はすごさは皆さんよくご存知のことと思いますが、個人的なおススメ3選をご紹介します。
カフェ・オ・レの味方
すごく元気そうに見えるよ。日焼けがたまらなく魅力的だ。まるでカフェ・オ・レの精みたいに見える。背中にかっこいい羽をつけて、スプーンを肩に担ぐと似合いそうだよ。カフェ・オ・レの精。君がカフェ・オ・レの味方になったら、モカとブラジルとコロンビアとキリマンジャロが束になってかかってきても絶対にかなわない。
(「ねじまき鳥」)
超カワイイ
「すごく可愛いよ」
「ミドリ」「名前をつけていって」
「すごく可愛いよ、ミドリ」
「すごくってどれぐらい」
「山が崩れて海が干上がるくらい可愛い」
(「ノルウェイの森」)
嫌々
彼女は顔見知りらしい痩せた男の美容師に、あれこれと細かい指示を与えた。美容師は鏡の中の僕の顔を、まるでセロリの筋をいっぱい集めてそのままどんぶりに入れた料理を見るような目つきで眺めながら、彼女の指示にいちいち相づちをうっていた。
(「ねじまき鳥」)
いかがでしたでしょうか?
ちなみに、今週末、また村上radioやるらしいです。
ラジオネームをつけてくれると言う企画、応募し忘れたのが悔やまれますが、またラジオは楽しみたいと思います。