少し前にノルウェイの森を読んだことを書きましたが、
その後「海辺のカフカ」「アフターダーク」「羊をめぐる冒険」と読みました。
(ダンスダンスダンスを読もうと思いましたが、家にないことに気づきまして笑)
「海辺のカフカ」
読んだのは多分3回目。
作品が発表されたのは、「ノルウェイの森」の15年後2002年でした。
この間の期間、村上春樹はアメリカでしばらく過ごし、そして「ねじまき鳥クロニクル」という大作を書いています。
そういった経験もあり、作風かかなり変わっているように感じます。
この作品で際立つのは、その世界感です。
謎の集団失神、いわしの雨、ジョニーウォーカー、カーネルサンダース、遠隔殺人、入り口の石、四国の山の中の異空間・・・。
ミステリアスな設定でよく分からない部分がありますが、引っ込まれる不思議な魅力があります。海外でも人気があるのもうなづけます。
「アフターダーク」
読んだのはこれも3回目かな。「海辺のカフカ」の後の、比較的短めの作品です。
ある一夜の出来事を、複数の登場人物・場面が切り替わりながら展開していく、村上作品の常套手段が使われています。
この本を読むと、デニーズに行きたくなるんですよね。
朝を迎えて、登場人物それぞれが、次のステップに移行する場面が結構好きです。
「羊をめぐる冒険」
初期の三部作の三作品目がこれです。鼠、ジェイといった他作品(風の歌を聴け、1973年のピンボール)にも出る登場人物もいます。
この頃の主人公は、世の中に嫌気がさしていて、自暴自棄であり、そして悲しみを抱えて、破滅的な性格も持っていて、「悩み事があるなら聞かせてください」と声をかけたくなるぐらいです。
もう一つこの作品のハイライトは北海道での冒険シーンですね。
村上作品の主人公は、プジョーに乗って東北一周したり、日本一周してみたり、四国の山の中で冒険したり、色々なところを訪れますが、この作品では具体的にこの辺だなと思われる描写もあるので、話題にもなったり、旅情が刺激されます。
村上春樹「羊をめぐる冒険」に登場する名所と風景を訪ねる:旅、貸し出します | テレビ東京・BSテレ東の読んで見て感じるメディア テレ東プラス
ということで、次は「ダンス・ダンス・ダンス」にしようかなと思ってます。
ただ寝る前に読むのはやめます。なんか暗い気分になってしまうので笑