100年ライフの生き方

100歳までピンピン生きてポックリ死ぬ。キャリアコンサルタント&ファイナンシャルプランナーの資格をベースに社会の役に立てるように生きたいです。

「ローマ教皇」と「焼き場の少年」

現在、来日中のローマ教皇フランシスコ。

長崎と広島でのスピーチは素晴らしいものだと思います。

 

www.google.co.jpローマ教皇 長崎 広島でのスピーチ(全文) | NHKニュース

 

私は宗教に全く思い入れがないのですが、感服せずにいられないです。

世界分断、核兵器、そしてそれに対し行動できていない我々人類。

 

長崎と広島のスピーチより引用

わたしたちの世界は、手に負えない分裂の中にあります。それは、恐怖と相互不信を土台とした偽りの確かさの上に平和と安全を築き、確かなものにしようという解決策です。人と人の関係をむしばみ、相互の対話を阻んでしまうものです。

 

軍備拡張競争は、貴重な資源の無駄遣いです。本来それは、人々の全人的発展と自然環境の保全に使われるべきものです。今日の世界では、何百万という子どもや家族が、人間以下の生活を強いられています。しかし、武器の製造、改良、維持、商いに財が費やされ、築かれ、日ごと武器は、いっそう破壊的になっています。これらは途方もないテロ行為です。

 

次の世代の人々が、わたしたちの失態を裁く裁判官として立ち上がるでしょう。平和について話すだけで、国と国の間で何の行動も起こさなかったと。戦争のための最新鋭で強力な兵器を製造しながら、平和について話すことなどどうしてできるでしょうか。差別と憎悪のスピーチで、あのだれもが知る偽りの行為を正当化しておきながら、どうして平和について話せるでしょうか。

 

非常に説得力があるし、何か行動を起こさなくては強く感じる内容である。

 

説得力の裏には、教皇様の清貧な人柄もある。

 

www3.nhk.or.jp清貧の法王 フランシスコ|ローマ法王 訪日〜被爆地へのメッセージ〜|NHK NEWS WEB

 

何事にも謙虚であることは、人望につながるよなあとつくづく思う。

 

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長崎のスピーチでは、傍に「焼き場の少年」と呼ばれている写真を掲げていた。

 

この「焼き場に立つ少年」の写真について撮影者の息子の方の話。

オダネル氏は、すでに亡くなった弟を背負った少年を写したものだとし、このあと少年が見つめる中で弟は屋外で火葬されたと伝えています。

 

この10歳の少年の心の中はズタズタであろう。

しかしこの姿勢、そして真一文字に結んだ口。

強い悲しみの気持ちが伝わってきます。

凄い写真です。

 

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www.google.co.jpローマ教皇 「焼き場に立つ少年」の写真家の家族にあいさつ | NHKニュース

 

ローマ教皇は、なぜこの写真を掲げたのか。

私は、自分もこの少年と同じ気持ちだ、という意味の、ある意味メタファーとして掲げたのではないでしょうか。

 

戦争の悲しみに耐え、平和を訴える存在、

そんな意味合いで、自分とこの少年を重ね合わせているのではないかと。

そんなことを勝手に考えてみました。

 

「戦争はなくさなければいけない」

我々は、強いメッセージを受け取った。