昨日の続き
「人間の心は孫悟空の如意棒である」
——
ひろい世間である。長い人生である。その世間、その人生には困難なこと・難儀なこと・苦しいこと・つらいこと、いろいろとある。程度の差こそあれ、誰にでもある。自分だけではない。 <中略> 断じて行えば鬼神でもこれを避けるという。困難を困難とせず、思いを新たに決意をかたく歩めば、困難がかえって飛躍の土台石となるのである。要は考え方である。決意である。困っても困らないことである。人間の心というものは、孫悟空の如意棒のように、まことに伸縮自在である。その自在な心で、困難なときにこそかえって自らの夢を開拓するという力強い道を歩みたい。
(困っても困らないの項より引用)
———
個人的には、困難に直面したら、「今、自分は、何ができるか? 何をすべきか?」と自問するにしています。苦しいと思ったらそこで思考が止まってしまうからです。それぐらい自分はまだまだです。経営の神様にはほど遠いです。
先日読んだ「菜根譚」にも同じような記述がありましたが、困難を困難と思わずに逆にいいチャンスと思って向き合えば成長もできるし、運も向いてくるということかと思います。
深いなあ。
「一陽来復」
———
「一陽来復」
**1** 《易(えき)で、陰暦10月にがきわまって11月の冬至に陽が初めて生じることから》 11月。または、冬至。
**2** 冬が去り春が来ること。新年が来ること。「一陽来復の春」
**3** 悪いことが続いたあと、ようやく物事がよい方に向かうこと。「一陽来復を願う」
(デジタル大辞泉より引用)
———
悲嘆のなかから、人ははじめて人生の深さを知り、窮地に立って、はじめて世間の味わいをまなびとることができるのである。
(一陽来復の項より引用)
———
人生楽あれば苦もあるさ。
苦しい経験を経てこそ、人生や世間の良さを感じることができるということですね。
実際に自分が経験しなくても、読書を通して苦しさや悲しさを体験し、人生や世間を知ることができると思っています。
こんなところも読書の良さではないでしょうか。
「道をひらく」は本当に名言の宝庫。
子供にも読んで欲しいけど、推しつけると読んでくれないんだろうなあ、、、。