ノルウェイの森読みました。
上下巻ありましたが、思ったより軽く読めて、寝る前の読書だけで6日で読了。
多分3回目か4回目だけど、あらためて読んで、客観的に感じたのは、困った人が多すぎるということ。
それぞれ生まれ持った自分の素質、家庭環境、人間関係、色々とあると思うけど、ワタナベ君20歳時の環境は本当に大変な環境だと思う。
それぞれの人物とカウンセリングをしてみたいと感じました。
さて村上春樹の小説の特徴が、世の中に広く知らしめられたこの作品ですが、
独特の比喩表現やセリフ、そしてエッチ場面の表現、などThat's村上春樹という感じです。
引用
「どれくらい好き?」
「春の熊くらい好きだよ」
「春の熊?」と緑がまた顔を上げた。「それ何よ、春の熊って?」
「春の野原を君が一人で歩いているとね、
向うからビロードみたいな毛なみの目のくりっとした可愛い子熊がやってくるんだ。
そして君にこう言うんだよ。『今日は、お嬢さん、僕と一緒に転がりっこしませんか』って言うんだ。
そして君と子熊で抱きあってクローバーの茂った丘の斜面をころころと転がって一日中遊ぶんだ。そういうのって素敵だろ?」「すごく素敵」
「それくらい君のことが好きだ」
緑は僕の胸にしっかりと抱きついた。「最高」と彼女は言った。
引用終わり
春の熊って、、、普通だったらどつかれますね笑
1週間前にレビューを書いた「世界の終わり・・・」と比べると、文章自体の洗練度合いは大きな変化は感じませんでしたが、世界観の作り方・描写の仕方について変化を感じました。
作品発表順に読んでいくの楽しいかも。
次は「ダンス・ダンス・ダンス」を読みます。
もしかして大学生の頃に読んで以来かもしれないな、この作品。
楽しみです。