今年2019年の箱根駅伝終了。
総合優勝 東海大学
往路優勝 東洋大学
復路優勝 青山学院大学
我が母校 シード権逃す
東海大学は大会新記録で初優勝。レベルが年々上がっているのは科学的なトレーニング方法やデータを活用した作戦が進化しているからでしょう。今後も記録は伸びていきそうな気がします。それにしても東海大学、初優勝なんですね、おめでとうございます。
東洋大学は、11年連続総合3位以内という、これは昨日の「栄枯盛衰」の話からするとかなり凄いことだと思います。きっと素晴らしいコーチ陣がいるのでしょう。
青山学院大学、連覇はなかったですが、復路優勝をしっかりと獲得するあたりは流石ですね。原監督の心はリベンジに燃えているでしょう。復活なるか、それとも衰えるのか、楽しみです。
我が母校については多くは語りませんが、今年はよく粘ってくれたと思います。来年また頑張ってほしい。
この正月休みに読もうと借りていた村上春樹の「走ることについて語るときに僕語ること」、この本がちょうど箱根駅伝とフィットしてました。
ランナーの哲学的なことについて、結構熱心な市民ランナーである村上春樹が語る内容は私の心に残ったし、そして箱根駅伝に出てくる選手たちにその哲学をあてはめて観ていました。
同じく趣味ランナー(市民ランナーよりも熱心じゃないので)として同感できる部分も多くあり、ちょっと走ってこようかなという気持ちにさせてくれる作品です。
それにしても村上春樹さん、思っていたより本格的な市民ランナーなんですね。トライアスロンまでやっているとは思わなかった。
ちょっと調べたら 2012年の箱根駅伝のときのサッポロビールの特別企業広告に村上春樹が脚本を提供していたんですね。
その脚本には「走ることについて語るときに僕の語ること」の文章をもとに、村上春樹が書き直したものだそうです。
印象深いのは「走っているときに何を考えているか」
〜〜脚本から引用〜〜
走っているときに頭に浮かぶ考えは、空の雲に似ている
いろんな形、いろんな大きさの雲
それらはやってきてはさっていく
でも、空はあくまで空のままだ、
雲はただ客人に過ぎない、通り過ぎ消えていくものだ、
暑い日には暑さについて考える
寒い日には寒さについて考える
つらい事があった日には、いつもより少し長く、少しきつく、一周余分に走ることにしている
そしてあとに空だけを残す
〜〜引用終わり〜〜
確かに走っていると色々な考えが浮かんできます。
いいアイディアを思いつくこともあって、その場でメモをとりたくなる気持ちになったりもするのですが、実際にあとで思い起こしてみると結構他愛ないものだったりします。
同じく嫌な記憶が蘇ったり、厄介な心配事が呼び起こされたりすることもありますが、モヤモヤしながらも走りつづけていると、それらは雲のように消えてしまいます。
雲はあくまで客人、空は空のままだということです。