「運も実力のうち」ということがあります。
今回読んだ本のタイトルはその逆、「実力も運のうち」です。
「運も実力のうち」
「運も実力のうち」という言葉は、実力がある人は、チャンスを逃さない準備ができているという意味合いがあると私は理解しています。
いつどこでチャンスが巡ってくるかわからない世の中で、チャンスを把握する感度、把握して活かす能力というのは、持っておいた方がいいよなと思い、個人的には好きな言葉です。
ですが、ちょっと思い上がりだなと気づかせてくれたのが今回の本です。
「実力も運のうち」
この言葉は一般的ではなくこの本の著者(というや翻訳者)が勝手に作った言葉だと思いますが、要約すると以下の一言になります。
学びの場やビジネスチャンスが潤沢に巡ってくるかどうかは、その人の生まれた環境に左右される。
要は生まれた家庭が裕福であれば、その子供は裕福になれる確率が高い。
家が中流家庭んも生まれなら、その子供も中流以下にとどまってしまう。
「親ガチャ」という言葉ありますが、それに近いニュアンスです。
この本が伝えたいこと
この本に書かれているのは、
運よくチャンスに溢れた環境に生まれた人は
「チャンスを生かしたのは自分、自分の力で裕福になった」と思いこみ、
中流以下の人々に対して「チャンスを活かす力がなかったのだからしょうがない」と断定してしまい、ここに大きな溝が生まれてしまっていると言うことです。
自分の力だけが今の自分を形作っているわけではない。
周囲の人の支え、ちょっとした幸運、そういったもののおかげで自分があると言う認識を持たない限り、「運を与えられた人」と「運を与えられなかった人」の溝は深くなる。
その上で、チャンスが溢れている環境に身を置く人は、
自分を幸運を謙虚に捉えて行動すべきだと警鐘を鳴らしています。
「神の恩寵か、出自の偶然か、運命の神秘がなかったら、私もああなっていた」
「ああなっていた」と言うのはかなり、高飛車な言い方だと思いますけど、、、
せめてそう言う思考回路と謙虚さは持っていなさいよと言うのが、この本が言いたいことだったようです。
謙虚さの大切さ
と言うことで、私自身も頑張ってここまでの収入を得るようになって、また勉強もすることで新しい道をひらけていると思い込んでいたのですが、ちょっと反省です。
周囲の人のささえ、家族や友人に対しての感謝。
もっと言うと、仕事の同僚、バスや電車・宅配便の運転士さん、スーパーやコンビニの店員さん、いつも診察してくれるかかりつけの医師や歯医者さん、図書館の司書さん、農家や漁師の皆さん、などなど多くの人がいて今の自分があるとも言えます。
謙虚さを忘れずに日々過ごしていきます。
最後に、この本は全ての二世議員と、世襲型の経営者に必読の本!
としておススメさせてもらいます。謙虚になれ!