辞書のように分厚い、ページにして700ページ以上のこの作品。
年末年始の休み中に読み切ろうと思い、昨年末に図書館で借りてきてましたが、なかなか読み出すことができなかった。
内容が地下鉄サリン事件の被害者へのインタビューを行い、事件を深く掘り下げるという題材であったことに加え、分厚い外観から「覚悟して読めよ」というメッセージが発せられているように気がして、名実ともに「重い」なあと感じていたためである。
いざ読み始めてみると、引き込まれるように読み進んでいける。そして実際にその場に自分がいるかのような感覚。非常に不思議な感覚です。
確かに、地下鉄サリン事件の現場ではいったいどういったことが起きていたのか?そういった報道はあまり見聞きした覚えがありません。
インタビューをするにあたっても、それを文章にし、そして本として発行するまでに多大な苦労があったことも書かれています。
そこまでしてこの問題に取り組んだのは、ある意味村上春樹らしいなという感じです。(このインタビューの経験が、1Q84にも活きているという面あるようです)
読後感はまた後日。