キャリコン試験まであと10日。
今日は精神分析とロジャーズの理論を復習しました。
たくさんの門下生がいるにも関わらず、みんな元の理論に批判的で別の理論を立ち上げてしまうのですよね。何か、人として難があったのかもしれません。
見た目もちょっと怖そう。
さて、その門下生の一人にロジャーズという人がいます。
この人の来談者中心療法というのが現在のカウンセリング手法の主流になっており知らない人はいないという人物です。
いい人そう。
ロジャーズの理論の中心となるのが「無条件の肯定的関心」「受容」「自己一致」というカウンセラーの基本的な態度と「傾聴」という関わりです。
今日、養成講座のテキストで復習して気づいたのですが、「来談者中心」の考え方や「傾聴」がなぜ必要かの背景はとても深く、感銘を受けました。
養成講座中にこの部分はしっかり読めてなかったなあと後悔しました。
「来談者中心主義」が生まれるきっかけとなった出来事
テキストから抜粋。
児童相談所で、乱暴をしてしまう子供への対応について母親と相談していた。
母親に原因があることは明らかだったので、母親にそのことを認めてもらおうと面談を繰り返したが、その母親は拒み続けた。
とうとう解決を断念し、相談の終結をして合意し、その母親がその部屋を去ろうとしたその瞬間、母親は振り返り「ここでは大人向けのカウンセリングはしていないのですか」と話し、ロジャーズが「やってますよ」と返したところ、その母親は椅子に戻り、自分が抱えている様々な問題を語り始め、本当のカウンセリングがそこから始まった。
結果として、夫婦仲が改善され、子供の問題行動も消えた。
その経験から「相談者が何によって傷ついているか、問題はなんのか、全て相談者の中にあり、カウンセラーは相談者が進んでいくことを信頼して関わっていけば良い」ということを身をもって知ることとなった。
なんかドラマに出てきそうなドラマチックな場面だなと感じると共に、相談に来た人に集中しなさいと言われている理由を完全に理解しました。
傾聴がなぜ必要か
これはエピソーではないのですが、ロジャーズの語りとして以下のような言葉があったそうです。
「治療的な関係をしばらく経験したクライエント(相談者)の変化は、セラピストの態度を反映したものになっていく。クライエントは相手が自分の感情に受容的に傾聴していることに気づくにつれて、少しづつ自分自身に耳を傾けるようになっていく」
自分の気持ちをわかろうと話を聞いてくれる人と一緒にいると、人はだんだん自分と素直に向き合うことができるようになる。これによって自分自身との関わり方が変わり、人生が変わる一歩になる。
「傾聴」がいかに大切かについても、完全に理解することができました。
テキスト侮れないな。。
そんなこんなで、感心してばかりで勉強がいまいち進まない1日でした。
でも収穫はあったので、よしとしたいと思います。