どこもかしこも「ついつい手が出る」ものだらけ!
世の中、人間を欲を惹きつけ、中毒にさせるものだらけだよぉ〜というのがこの本のお話。
イギリス在住の作者さんの話なので、日本とはまた違った環境で、一部そこまでは無いんじゃない?という部分はありますが、
この本で取り上げられているのは、薬物、アルコール、ギャンブル、買い物、スイーツ、SNS、ポルノ、などなど。
こういったもの達は、人を惹きつけて、そして中毒にさせる。
中毒になると人災を狂わせるほど危険なものではあることは普通の大人ならわかると思います。
ですが、巧みに仕組まれた罠に騙されてしまう。
例えばアルコールに関して
- 飲み過ぎは体に悪い。内臓にダメージを与え寿命を縮める。
- 酔っ払い過ぎると、とんでもないトラブルに巻き込まれ、社会的な立場すら危うくする。
と言うことは世の中で散々叫ばれているのに、一方では。
- 居酒屋の店頭には「アルコール類飲み放題!」
- テレビやスーパーでは「お中元にはビールをどうぞ!」
- CMでは「スッキリした喉越しの缶チューハイが料理に合う!」
など飲酒機会を誘う売り文句がテレビなどのマスコミや居酒屋の店頭で、嫌でも目に入ってきます。
危ないから気をつけてよ!と言いつつ、危ない道へも同時に誘い込む。そこに商売が絡んでくると危ないこともなんのそのという事。
そして、中毒になってしまったら、今度はそこから立ち直るための施設やらプログラムが用意されている。こういったものも今や商売となる。
社会的な「マッチポンプ」のようなもの。
では、どうすれば良いか。
この本で提示されているのは
「欲しいという衝動を操作しようとするテクノロジーのトリックを見抜く事」が挙げられてます。
例えば、飲み放題に行くと、どんな結末が待っているのか。ウェブに出ていた怪しい売り文句の広告をクリックするとどんなことが起きるのか。
そういった知識を身につけておくことで、中毒への入り口を避けることが出来るのではないでしょうか。
個人的に、こういった悪い習慣に繋がりそうなものは徹底的に目に入らないようにするのが、最も有効な防衛策じゃないかと思ってます。
アルコール売り場には行かない。
ただ、、今一番怖いと思っているのは、健康に関するニセ情報。気にかけているからこそ、騙されそうだな〜と戦々恐々としてます。