2020オリンピックやら、働き方改革やら、猛暑の影響やらでサマータイムの議論が持ち上がってますね。
サマータイムになると様々なシステムへの影響があるという問題がまずあります。
私はシステム屋さんではありませんが、職場で2000年問題対応担当という役割を押し付けられて結構苦労した覚えがあります。システムの年月日や時刻の管理は思っているより大変だというのはよくわかります。
もう一つサマータイムを導入すると「余暇時間が増える」という謎の理論がどうしてうまれるのか?という点について考えたいと思います。
24時間しかない時間ですので、勝手に余暇時間は増えません。
もし余暇時間が増えるとなると逆に睡眠時間が減ります。だって本来の時間より早起きしないといけないですよね。
睡眠時間を削って生み出した余暇時間をどう使うか、まだ明るいので健康維持のためにジョギングしようとか(ただし夕方まだ暑くてジョギングなんかしてらんないですけどね)、自己啓発のために読書しようという風に、自分の人生を豊かにするために使うように指導されるならまだいいかなと思いますが、おそらく、「早く出社し早く仕事を終えて、その分経済を活性化させなさいよ=消費しなさいよ」という方向にもっていかれるはず。
プレミアムフライデーのときもそうでしたが、
早く帰って買い物してくださいとか、早く帰って食事をとか、早く帰れるから土日とあわせて旅行に行けとか、要は一般市民にお金を使わせて経済を活性化しようという魂胆が丸見えでしたからね。
まあ大半の企業はプレミアムフライデーに踊らされることするできないぐらい忙しかったというオチがありましたが。(しかしまだ生き残ってるんですねプレミアムフライデー)
しかもサマータイムの悪いところは「まだ明るいから仕事の時間ですよ」という無言の圧力が発生し、結局労働強化に繋がりかねないという点でよく悪質だと感じるわけです。
ということでワタクシ的にはサマータイムは「余計なお世話」でしかないという事です。
そんなことより、シエスタを導入したほうがよっぽど働き方改革になると思ってます。
とはいえ、南欧諸国のようにがっつりシエスタしちゃうと、その分就業時間が長くなってしまうので、休憩時間を少し伸ばすことと、休息できるスペースを職場に確保することぐらいは出来るのではないでしょうか?
個人的には、昼食後にオフィスの椅子で5分間目を閉じて呼吸を静かにして過ごしてます。毎日ではありませんので、この5分間の有無で、午後の生産性が全く変わってくることがよくわかっているつもりです。5分間の休息がないと14時頃の会議が地獄!
人間の生理にうまくマッチした生産性向上の施策が定着することを祈ってます。