日経新聞の「カイシャの未来」特集記事を読んでの感想です。
会社という組織と、そこで働く社員の関係についての記事です。
色々と読む中で印象に残っているのは上記の記事。
その中でも印象に残ったフレーズとしては、以下の通り。
「働くこととは消耗することではない。誰しも仕事を通じて人間の尊厳を高めるべきだ」・・・ファッションブランド、ブルネロクチネリ社のクチネリ氏の言葉
特に日本は人への投資に乏しい。購買力平価ベースの賃金水準は30年間ほぼ横ばいで推移する。
「あなたの人生のパーパス(目的)は何ですか」。食品・日用品大手の英ユニリーバでは入社する際、必ずこう尋ねられる。「カフェを開きたい」「子供をいい学校に入れたい」など事業と無関係でも、年2回の面談で具体的な道筋を共に描く。「社員が生きる希望、情熱を持つことが結果として会社を強くする」(島田由香・日本法人取締役)と考えるからだ。
同社は創業期の19世紀末に、従業員家族のための社宅や学校を整備した。手厚く社員に報いてきた結果が、売上高6兆円に至る1世紀超の長き成長だ。
クチネリ氏が最後に力を込めたのは「千年後のビジョン」の大切さだった。「モノがなくなってもヒトが尊厳を持てば『番人』として次世代に引き継いでいける」。働く人を核に永続に挑む。
これまでの会社と社員の関係性は、、、
会社という組織があって、そこに入社した社員は「会社の望む形」に成長していき、会社の成長に寄与していく。
こんな感じだったと思います。
終身雇用の前提となった家族的な経営です。
それが、今後はこんな形になるんじゃないでしょうか。
個々人は「自分はこれが大事だ」と思っていることを、実現できる会社を選び、そこで社員として働く契約を結び、成果を出していく。それによってその会社は成長していく。
社員が大切にしているもの、、、
・地球環境を大事にする
・人々が安全に快適に暮らせるようにする
・美味しくて健康な食品を提供する
などなどいろいろあると思います。
そんな社員を惹きつけるため、会社としては、「我が社はこういう形で社会に役立っていきます」というミッションをより明確に打ち出していく必要が出てきているということだと感じました。