少し前に流行った本ですね。
佰食屋という店舗を創業された中村朱美さんが書かれています。
「SDGs」というワードを最近よく聞きますが、
佰食屋が実現している一日百食しか売らないというビジネスモデルは、
飲食業としての持続可能なゴールになるよなと、この本を読んで感じました。
- 営業時間をなるべく長くして売り上げや利益を少しでも多くあげる。
- そのためには飲み放題や食べ放題、安売り、人件費カット、なんでもやる。
- それによって従業員は負担を強いられる。
- ブラック企業ブラック業界と呼ばれる状態になってしまう。
、、、という自分の手で自分の首を絞めるという自殺行為をしていたのが昨今の飲食業かと思います。
佰食屋は、売る数量を決め、売り切ったら終了にするという、ゴールの見える商売をすることで、
従業員の負担を軽減し、かつ無駄を極限まで省くというビジネススタイルを取っています。
1日100食を売れば終わりというゴールが見えると、やっぱり人間って頑張れるんですよね。
この本では社員など働く人たちの生の声も多く記述されています。
飲食業界に限った話ではありませんが、売上そして利益を少しでも多く上げろという「天井のない戦い」は、
そこで働く人を疲弊させる悪いビジネスモデルなのでは?とも思ったりします。ダメにするのかもしれないなと思ったりします。
例えば製造業で言えば
「今年はこれだけ量だけをしっかりと作ってそして無理せずに売ろう」
そういうスタイルに移行したほうがいいのかもしれませんね。
佰食屋1/2という1日50食を2名の従業員で売り切る店舗設計をフランチャイズ展開したいと、
この本には書かれていますが、
会社を定年退職したら、奥さんと二人でそういう働き方もありかもしれないなと思ったりします。
いい刺激を受けることができました。